ケータイ辞書JLogosロゴ 鎌田村(近世)


福島県>古殿町

 江戸期〜明治22年の村名。白川郡のうち。古くは竹貫【たかぬき】郷に属したという。はじめ岩城領,慶長7年幕府領(彦坂元正支配),同8年下野黒羽藩領・下野大田原藩領,元和8年棚倉藩領,享保4年からは再び幕府領(はじめ竹貫陣屋,のち塙陣屋支配)。村高は,文禄4年の検地高目録では753石余,天明8年の巡見使案内帳(古殿町史上)では654石余,「天保郷帳」657石余,「旧高旧領」654石余。「元禄郷帳」では枝郷として,沢村・明内村が見えるが,「天保郷帳」では当村に含まれている。天明8年の家数85軒・人数378,馬45(巡見使案内帳/古殿町史上)。古くからの馬産地で馬の飼育を行う家が多かった。元禄年間に棚倉藩は藩財政の逼迫から松波勘十郎を起用して年貢増徴をはかったが,元禄15年南郷竹貫63か村惣百姓が松波追放の訴状を提出したため失敗に終わった(古殿町史上)。神社は鎌田八幡神社・松尾神社・稲荷神社。寺院は新義真言宗松岩山彦根寺,ほかに智本院・薬師寺・恵搗院があったが廃寺となる。磐前【いわさき】県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数67・人口392。明治12年東白川郡に属し,同22年竹貫村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7266781
最終更新日:2009-03-01




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