ケータイ辞書JLogosロゴ 上小塙村(近世)


福島県>楢葉町

 江戸期〜明治22年の村名。楢葉【ならは】郡のうち。寛文年間に小塙村が上小塙村・下小塙村に分村して成立。はじめ磐城平藩領,延享4年幕府領(桑折・小名浜・梁川の各代官所支配,安永年間に一時仙台藩預り地となる),寛政元年越後新発田藩(八島田陣屋支配),天保元年幕府領(桑折代官・小名浜陣屋支配),天保7年棚倉藩領,弘化3年幕府領(桑折代官・小名浜陣屋支配),嘉永4年からは下総多古藩領(上小塙区有文書・蛭田家文書)。村高は,文政13年の八島田御役所村替の達並に操替につき歎願では848石余,「天保郷帳」860石余,「旧高旧領」848石余。「元禄郷帳」には小山村が当村の枝郷として併記されているが,「天保郷帳」では当村に含まれている。小山村は宝永年間,乙次郎新田は宝永2年から開発。磐城平藩(内藤氏)の支配期には富岡組に属し,郷士・与力の格式を有した藩士がいた(楢葉町史)。名主は矢内氏・蛭田氏らがつとめた(区有文書,矢内・蛭田家文書)。寺院は浄土宗海会寺。鎮守は木戸八幡神社・大滝神社。大滝神社は木戸川上流に鎮座し,毎年4月8日の浜下り神事は前後5日間にわたる。両神社の宮司は代々宇佐神家がつとめる。磐前【いわさき】県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数61・人口471。明治12年楢葉郡に属し,同22年木戸村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7266888
最終更新日:2009-03-01




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