ケータイ辞書JLogosロゴ 草のゝかう(中世)


福島県>飯舘村

 南北朝期から見える郷名。行方【なめかた】郡のうち。延文3年11月20日の相馬親胤譲状(相馬文書/県史7)に,「譲与 陸奥国行方郡……草野内関沢山……事,右地者,依為重代相伝本□(領)」とあるのが初見で,当地を含む村々を子の胤頼に譲渡し,さらに貞治6年8月23日の相馬胤頼譲状(同前)ではその子千代王丸に譲っている。また正平7年3月24日の吉良貞家軍勢催促状(同前)では相馬親胤に「草野通率一族,可攻被田村庄」き旨を命じている。なお応永9年5月14日の相馬胤久譲状(相馬岡田文書/県史7)には「くさのゝいゝとの村」とあり,江戸期の飯土江村を含む範囲であったと推定される。その後,天文段銭古帳(伊達家文書/県史7)には「草のゝかう」と見え,伊達氏の支配下にあったことがわかり,天正17年霜月26日の某書状案にも相馬領から伊達領になった旨が記されている(同前)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7267297
最終更新日:2009-03-01




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