ケータイ辞書JLogosロゴ 窪田(中世)


福島県>いわき市

 室町期から見える地名。菊多郡のうち。大永6年7月2日の国魂神社鐘銘に「奉鎔鋳 東山道陸奥菊多郡窪田」とあるのが初見(金石文/県史7)。また文安4年10月20日の刑部大輔昌隆押書に「申定候押書事」のうちに「一 窪田小河之事,就諸事,不可有子細候」と見え,窪田の領主窪田氏が嘉吉3年頃の岩城氏と岩崎氏の抗争に巻き込まれたが和睦に至ったものと考えられる(遠藤白川文書/県史7)。天正9年2月3日の佐竹氏の一族東義久書状に「窪田十二貫文之所」と見え,佐竹家中の大縄讃岐守に当地が与えられており,佐竹氏の勢力が及んでいたことがわかる(秋田藩家蔵文書/いわき市史8)。同12年12月24日の岩城常隆書状に「窪田抱之儀」と見え,当地を閑斎なる者に任せている(同前)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7267327
最終更新日:2009-03-01




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