ケータイ辞書JLogosロゴ 小泉村(中世)


福島県>いわき市

 鎌倉期から見える村名。磐城郡のうち。初見は康永2年8月10日の相馬親胤寄進状で「岩城郡小泉村内式部次郎跡事」とあり(飯野文書/県史7),当村内の式部次郎跡が好嶋八幡宮に寄進されている。観応2年12月日の留守美作二郎跡注文に「弐町五段 在家壱宇 小泉村内」と見え(同前),同年11月21日の吉良貞家寄進状によると,観応の擾乱に畠山国氏にくみし敗れた留守美作二郎の所領の一部であり,吉良貞家に没収された後に飯野八幡宮に寄進されている(同前)。また応安8年正月23日の前陸奥守某施行状には「陸奥国岩城郡小泉村内豊前弾正忠入道跡事」とあり,文和元年12月3日の安堵状によって岩崎宮内少輔の知行となっていたことがわかる(岩城文書/県史7)。なお嘉暦2年10月25日の沙弥某奉書案に当村の地頭小泉弥三郎入道らの岩城郡余部の年貢未進について雑掌頼秀の訴えが8回にも及んでいる(三坂文書/県史7)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7267438
最終更新日:2009-03-01




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