ケータイ辞書JLogosロゴ 三城目(中世)


福島県>矢吹町

 戦国期から見える地名。石河荘のうち。天文21年6月1日の上館信濃守宛て石川晴光判物に「岩瀬より三丁目被返候由」と見え,二階堂氏領であった三丁目が再び石川氏領となっていることがわかり,この三丁目は三城目のことである(楓軒文書纂石川文書/矢吹町史2)。元亀2年2月21日の佐竹義重感状に「今度於于三城目動無比類候者也」と見え,蘆名・白川結城両氏と佐竹氏との合戦の際戦功をあげた若林与衛門に感状を与えている(秋田藩家蔵若林文書/矢吹町史2)。天正2年9月13日の結城義親書状案に「赤館義重被取置候はゞ,いのく目御寺領,館へ渥く令異見可返進候,三丁目御地領令相違候間,自余之不可有引懸候」と見え,松林寺へ宛てている(白河古事考所収文書/県史7)。「白河風土記」によれば当村の中心にタカナシ館跡があり,伊藤氏が古くより土着していたと伝える。永禄年間には当時の館主伊藤左馬介祐勝は隣村中畠上野介晴辰のため追われ,中畠晴辰が居住したという。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7267774
最終更新日:2009-03-01




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