ケータイ辞書JLogosロゴ 白岩村(近世)


福島県>下郷町

 江戸期〜明治22年の村名。会津郡のうち。古くは湯原郷に属した。はじめ会津領,寛永20年からは南山御蔵入領。弥五島組に属す。村高は,文化15年の村日記(県史10下)および「天保郷帳」「旧高旧領」では426石余。寛文5年の村高380石余,家数37軒・50竈・人数276,馬12,役漆150本,作物は大豆・タバコが多く,養蚕も行われた。のちに端村となる蔵根【ぞうね】(雑根)は独立村で家数8軒・人数50,馬1,村高40石余であった。岩瀬郡に通じるため東部に会津藩口留番所が置かれた。南部に塔ノ岪【へつり】があり,「新編会津」には鷲塔・鷹塔・獅子塔・屋形塔・鰐口・陰陽石・櫓塔・九輪塔・象塔・護摩堂・舞台・烏帽子石・夫婦石・屏風巌など14個の岩があり名所となっている。白岩村はタバコの生産があがり,下郷・上郷を含めた値立物(市場)が立ち,関東下妻の市に送った(下郷の歴史ほか)。化政期の家数16軒,小名中井15軒・同上村20軒・同向白岩12軒・端村雑根10軒(新編会津)。明治4年の戸数50・人口264。神社は日光神社。小名上村に熊野宮,小名向白岩に白鳥神社,端村雑根に御霊神社がある。神職は星日向。寺院は虚空蔵堂。明治8年に中妻小学校白岩分教室が設置,同10年に白岩小学校となる(江川村郷土誌)。若松県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数45・人口318。明治12年南会津郡に属し,同22年二川村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7268188
最終更新日:2009-03-01




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