高村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡行方郡のうち｡相馬中村藩領｡中郷に属す｡村高は,明暦2年949石余(相馬藩政史),正徳元年の郷村高辻帳(県史9)では667石余,｢天保郷帳｣1,268石余,｢旧高旧領｣800石余｡なお｢元禄郷帳｣では｢高村･町田新田｣とあり,当村の枝郷として小木迫【おぎさく】村が併記されている｡明暦2年当村から小木迫村を分村｡元禄15年の町田新田の村高は415石余(奥相志/相馬市史4)｡また｢天保郷帳｣では｢古者高村･小木迫村･町田新田｣と注記されている｡古来当時軒別増減による家数は,宝永年間153軒･天明3年75軒･嘉永元年34軒(県史9)｡文久元年の家数46軒(うち給人郷士8)･人数291,馬48(奥相志)｡寺院は,真言宗真応寺･本山派修験威光院･日光院派修験大徳院芳山坊｡鎮守は延喜式神名帳に登載され,行方8社の1つである多珂神社｡磐前【いわさき】県を経て明治9年福島県に所属｡戸数･人口は,明治13年65･569(県統計書),同20年65･522｡明治12年行方郡に属し,同22年太田村の大字となる｡
解説文を自分にﾒｰﾙ![]()
ﾒｱﾄﾞ:Milana@docomo.ne.jp
![]()
(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7268467
最終更新日:2009-03-01