ケータイ辞書JLogosロゴ 百目木村(近世)


福島県>岩代町

 江戸期〜明治22年の村名。安達【あだち】郡のうち。はじめ会津領,寛永20年からは二本松藩領。針道組に属す。村高は,宝暦10年の高辻帳で718石余,「天保郷帳」733石余,「旧高旧領」764石余。検地は正徳6年。享保年間の家数142軒(積達大概録)。文政11年の大積覚書帳によれば,畑作物の割合は桑が4割,タバコが2割5分,ほかは大豆・小豆・ダイコン・ソバなどで,農間余業として市場商売・紬・真太織・糸などがあげられている。相馬三春街道の宿駅として繁栄し,毎月3・6日の六斎市が開かれ,虚空蔵の縁日には歩行目付が出て取締りが行われた。寺院は曹洞宗長泉寺など。当村の農民たちは寛延2年の一揆積達騒動に加わったという(夢物語/県史10上)。天明3年の飢饉による餓死者67人(新殿村由来記/本宮地方史)。旧福島県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数117・人口713。明治12年安達郡に属し,同22年旭村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7268906
最終更新日:2009-03-01




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