ケータイ辞書JLogosロゴ 常世(中世)


福島県>塩川町

 戦国期から見える地名。耶麻【やま】郡のうち。地名としては,天文11年6月26日の文書に「常世之内形部左衛門尉かたへ小原年貢四貫処」とあるのが史料的初見で,このとき地内の一部を盛純なる者が風間隼人助に32貫文で売り渡している(新編会津所収文書)。当地域の在地領主と思われる常世氏は,文亀2年蘆名盛高に背いて誅され(異本長帳),天文7年3月15日の黒川城火災の際には「常世殿」の屋敷が焼失している(塔寺長帳)。また永禄12年常世氏は三橋盛吉と山論を起こし,同年6月22日三橋氏は常世氏に請文を提出している(新編会津所収文書)。なお「新編会津」の常世村の項には「館跡 村中にあり……永禄の頃常世大炊助と云者居住せしと云,外郭の北端に常世氏の墳墓として五輪三基あり」と見える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7268937
最終更新日:2009-03-01




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