ケータイ辞書JLogosロゴ 中町(近世)


福島県>白河市

江戸期〜明治9年の町名中通り南部,阿武隈【あぶくま】川の支流谷津田川流域に位置する白河郡のうち白河藩領小峰(白河)城下郭外のうち村高は,古領高長では813石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに中町村とあり868石余城下追手口にあり,城の西南にあたり天神町に続く長さ278間・幅6間町名は城下町の中央にあることにちなむ奥州街道沿いの町で宿駅があり,往来旅客の人馬継立を行った江戸から白河城下までの27駅は道中奉行の管轄で,もとは表町の庄屋が月代わりに駅に出て役をつとめたが,宝永7年から定問屋となり常盤彦右衛門が世襲となる化政期の家数118軒毎年正月14日(旧暦)高札場のそばに伊勢神明の仮屋を営み,市が開かれた造花を巻藁にさして売る店が多いため花市ともいった初市の祝儀として惣町から樽肴を献上した(白河風土記)鎮守は城の東にある鹿島神社城の西南表の中町に対して裏町に当たる大工町は,東西へ長く高札場の南にあり長さ160間・幅4間3尺化政期の家数61軒寺院は浄土真宗本願寺派常瑞寺・臨済宗皇徳寺大工町の付属町に東蓮寺横町があり家数28軒(白河風土記)中町から天神町の南裏に添い,大工町の西隣に愛宕町があり,町中にある西光寺が城下愛宕神社の別当であったことから町名となる長さ158間・幅4間2尺,化政期の家数78軒城の東南の裏町新蔵【しんくら】町は長さ118間余・幅2間5尺,家数58軒(白河風土記)明治7年の遠藤家文書によれば,中町村は中町・愛宕町・大工町・新蔵町となっている旧福島県を経て明治9年福島県に所属同年天神町ほか9か町村および学田新田の一部と合併して白河町となる
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7269244
最終更新日:2009-03-01




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