ケータイ辞書JLogosロゴ 伏黒村(近世)


福島県>伊達町

 江戸期〜明治22年の村名。伊達【だて】郡のうち。古くは東根郷に属したという。はじめ会津領,寛文4年幕府領,文化11年からは三河刈谷藩領。村高は,元和元年の高物成之帳で750石余,古高新高帳では1,143石余,「天保郷帳」1,303石余,「旧高旧領」1,167石余。慶長年間の邑鑑によると,免1.6,家数51軒・人数134,物産は桑木・楮・紅花(県史9)。当村は信達両郡の養蚕地の中でも特に盛んで,蚕種本場村の1つに数えられた。宝暦4年には,蚕種とともに紅花・漆が商品作物として栽培されていたが,安永年間には紅花・漆の栽培をやめ,山形や会津地方から購入しており,蚕種経営の一段の発展がみられる。安永9年の富田家文書によると,蚕種生産のために近隣村からの日雇い奉公人を多く雇っていたが,化政期には越後・最上・米沢からの出稼ぎ人を使っていた。明治5年の物産でも桑・桑苗・蚕種紙・繭・生糸の占める割合が大きい(福島県の歴史)。旧福島県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数261・人口1,742。明治12年伊達郡に属し,同22年伏黒村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7269996
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ