ケータイ辞書JLogosロゴ 八茎村(近世)


福島県>いわき市

 江戸期〜明治22年の村名。磐城郡のうち。はじめ磐城平藩領,延享4年幕府領,寛延3年常陸笠間藩分領,安永6年幕府領,寛政2年からは笠間藩分領。村高は,文禄4年の検地目録(いわき市史)では「やくき村」として138石余,元和8年には118石余(いわき市史),天保3年の笠間領磐城田村両郡村高覚および「天保郷帳」ともに251石余,「旧高旧領」249石余。「元禄郷帳」に独立している鳩打新田は「天保郷帳」では「古者八茎村・鳩打新田 弐ケ村」とあり,当村に含まれ,「西ニ玉造川ヲ繞シ東ニ高倉山ヲ擁シ,田少ナク畑多キ処ナリ。東西百十間南北三百五十間許」とある(磐城郡村誌)。当村に銅山があり,「本村ノ北方山ノ裡ニアリ,鉱今試掘ニ係ル敷口【しきぐち】(坑口)ノ一所方五尺許木ヲ編テ鳥居形ヲ為シ以テ土崩ヲ防ク。里余乱窟中窈然深黒炬ヲ執ッテ入ル。腹中太ダ狭シ鞠躬シテ進ム。銅線ノアル所ニ従ヒ高低曲折梯シテ下ルアリ,橋シテ渡ルアリ,或ハ小竇ヲ穿ッテ空気ヲ通シ長筒ヲ設ケテ溜水ヲ䟽ス。亦以テ採銅ノ易カラザルヲ見ルベキナリ。内藤帯刀【たてわき】管治ノ時銅鉱ヲ発見シ,横山甚之允ナル者ヲシテ之ヲ管セシム(割注略)。銅ノ出ル一時盛大ヲ極ムト云フ。今近傍諸渓間多ク銅滓ノ磊タルヲ見ル往時ノ盛ヲ卜スルニ足ル」とある。産物は「薪・萱・木材類・銅・黒石【こくせき】(八茎嶽南麓ニ出ツ硯材ニ供スベシ)・寒水石・脳石(字唐松官林ノ中ニ出ツ)」とある(磐城郡村誌)。「山村瘠土のため収穫が少な」く農間には薪を採り,猟をして生活の道をたてている。磐前【いわさき】県を経て明治9年福島県に所属。同年の戸数25・人口114,馬18。同20年の戸数22・人口133。明治12年磐城郡に属し,同22年大野村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7270628
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ