矢沢村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡岩瀬郡のうち｡古くは梅田荘白方郷に属したという｡はじめ会津領,寛永20年白河藩領,慶安2年幕府領,天和2年大久保藩領,元禄6年幕府領,元禄13年からは長沼藩領｡村高は文禄3年の蒲生高目録で屋沢と見え632石余,古領高長では谷沢と見え村高は変わらず,｢石背古事記｣によれば,検地は寛文13年で1,047石余,｢天保郷帳｣では1,051石余,｢旧高旧領｣では1,052石余｡享保2年の人数371,馬79(村々人別宗門改帳),宝暦11年の家数74軒･人数353,馬49(長沼領内人別改)｡助郷は勢至堂･長沼宿へ出役｡天明8〜11年までの両宿への加役人足は3,115人に達した(渡辺家文書)｡寺院は新義真言宗白山寺で,除畑1反･村寄進田畑6反余を有しほかに地蔵堂がある｡鎮守は白山社,神社はほかに瘡守稲荷｡旧福島県を経て明治9年福島県に所属｡同20年の戸数85･人口382｡明治12年岩瀬郡に属し,明治22年白江【しらえ】村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7270634
最終更新日:2009-03-01