ケータイ辞書JLogosロゴ 湯本村(近世)


福島県>いわき市

 江戸期〜明治22年の村名。磐前【いわさき】郡のうち。はじめ磐城平藩領,寛文10年に磐城平藩主内藤忠興が三男遠山政亮を分封して,湯長谷藩を立藩し,当村に陣屋を営む。延宝4年に陣屋を下湯長谷村へ移した。延享4年からは幕府領。村高は,文禄4年の検地目録(いわき市史)では「ゆもと村」として43石余,延享4年では760石余(同前),「天保郷帳」807石余,「旧高旧領」699石余。延享4年の家数172・人数708,うち本百姓102・水呑百姓62・寺社ほか12・馬62。稼方は「当村駅場あり,外に稼なく」の状態であった(同前)。隣村上船尾村とともに1か月15日の人馬役をつとめた。当地の温泉は湿瘡や諸腫物を治し,筧をもって家々に温泉を引き,浴漕を設けて客を待ち,妓を囲い客に供し,繁栄して人家も多かった(浴陸奥温泉記・東遊雑記)。当地から上遠野【かとおの】を経て石川に達する御斎所街道は浜通りと中通りを結ぶ重要な街道であった。延喜式内社温泉神社があり,祭神少彦名命(磐城名勝略記)。寺院は真言宗智山派勝行院・浄土宗惣善寺。明治4年上湯長谷村に磐城炭礦社が創設され,出炭量の増加により,常磐炭田の中心部となり,温泉と石炭の町となった。磐前県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数191・人口1,104。明治12年磐前郡に属し,同22年市制町村制施行後も1村として存続。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7270880
最終更新日:2009-03-01




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