ケータイ辞書JLogosロゴ 米沢村(近世)


福島県>安達町

 江戸期〜明治22年の村名。安達郡のうち。はじめ会津領,寛永20年からは二本松藩領。渋川組に属す。村高は,宝暦10年の高辻帳で373石余,「天保郷帳」502石余,「旧高旧領」497石余。延享3年の御巡見録では家数62軒。文政11年の大積覚書帳によれば,畑作物の割合はコウゾ・桑が3割,大豆・小豆が3割5分,ダイコン・ソバが3割5分となっている。当村の百姓金三郎は寛文年間に湯川の上流安達太良山腹に堰を設け水路を開き,吉倉・渋川・米沢・下川崎の4か村の田4,500石余を潤した(二本松藩史)。私財を投じ,完成に12年を要したこの用水は金三郎ぼりと呼ばれ,金三郎は苗字帯刀を許され,地形面5石米を与えられている(安達町史)。当村の農民たちは寛延2年の一揆積達騒動に加わった(夢物語/県史10上)。旧福島県を経て明治9年福島県に所属。同20年の戸数73・人口446。明治12年安達郡に属し,同22年渋川村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7270978
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ