ケータイ辞書JLogosロゴ 石井郷(古代)


茨城県>岩井市

 平安期に見える郷名。「和名抄」下総国猨嶋【さしま】郡七郷の1つ。「下総国旧事考」に「今岩井村アリ。是ナルベシ」とある。「帝王編年記」天慶2年11月21日条に「下総国猿島郡石井郷南亭可為都朝」と見え(県史料古代),また同様の記事が「扶桑略記」天慶2年12月15日条にも見える(同前)。これは,「将門記」に,「その明日の早朝をもて,子春丸とかの使者と,各炭を荷ひて,将門が石井の営所に到る」,あるいは「かの介良兼,兼ねて夜討の兵を構へて,同年十二月一四日の夕,石井の営所に発遣す」などと見える石井の営所をさすと思われる。石井の営所について,「下総国旧事考」は「俗ニ東内裏ト称スル地ナルベシ」としている。また,島広山にあたるともいう。「延喜式」兵部省に見える長洲馬牧も周辺と考えられる。岩井市長須に宿古墳・舟戸古墳・羽金古墳,同市上出島に上出島古墳・大明神塚古墳,同市三に三ツ塚古墳群,同市鵠戸に鵠戸古墳群・香取塚古墳,同市辺田に辺田古墳群・辺田遺跡(土師器),同市中里に剣崎古墳群・剣崎遺跡(土師器・須恵器),同市莚打に莚打古墳群などがある。かつての菅生沼や利根川(常陸川)に囲まれた地域と思われ,現在の岩井市岩井を中心に,同市西部一帯の台地のあたりに比定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7271710
最終更新日:2009-03-01




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