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茨城県>金砂郷町

 南北朝期に見える地名。常陸国久慈東郡のうち。建武3年12月日の伊賀盛光軍忠状に「〈建武三〉十二月二日……御敵小田宮内少輔并広橋修理亮以下凶徒等,久慈東郡馳向岩出河原之間,属一方大将佐竹小三郎義景手,致合戦」とあり,建武4年5月日の同軍忠状にも「一,同(建武三)年十二月十日……同(久慈)東郡岩出河原合戦,致軍忠分取頸二」と見え,北朝方に属した伊賀盛光が,当地で南朝方の小田氏などと合戦している(飯野文書/福島県史)。文禄3年の太閤検地を機に久慈郡に属す。同4年7月16日の佐竹義宣知行充行状写に「一,弐百石也 久慈郡岩手之内」と見え,当地の200石が川井佐太夫に充行われている(河井主水文書/家蔵文書)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7271728
最終更新日:2009-03-01




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