ケータイ辞書JLogosロゴ 岩根村(近世)


茨城県>水戸市

 江戸期〜明治22年の村名。常陸国茨城郡のうち。古くは根本・下野・押切の3か村で,元禄9年3か村が合併して押切村と称し,同14年岩根村と改称(水府志料)。はじめ佐竹氏領,慶長7年宍戸藩領,正保3年からは水戸藩領。村高は,「元禄郷帳」では古くは根本・下野・押切3か村とあり876石余,「天保郷帳」1,056石余,「旧高簿」562石余。旧根本村は岩崎江堰を用水に利用(水戸市史)。「水府志料」によれば,増井組に属し,戸数92,村の規模は東西約8町・南北約14町,村の稗倉があり,那珂川には戸村への船渡しがある。また,当村の園部弥平次家に享保年間水戸藩主徳川宗堯が同家を訪れた際に園部重延が雀躍してこれを迎えたという雀躍亭があり,水戸藩の学者小宅採菊による撰文を記している。寺社は,真言宗鏡智院・山王権現(新編常陸)。明治4年茨城県,同11年東茨城郡に所属。明治22年飯富村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7271731
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ