ケータイ辞書JLogosロゴ 大門(中世)


茨城県>常陸太田市

 戦国期に見える地名。常陸国佐都西郡のうち。文亀2年と推定される6月28日の佐竹義舜官途状写に「孫根以来数年之忠節,金砂・大門両所之動神妙之至候」と見え,塩谷越前守の戦功を賞し,官途の受領を約している(小田部庄右衛門氏所蔵文書/栃木県史)。戦国期と推定される年未詳12月20日の山入義藤書状写に「去〈十四日〉於大門ニ振舞,被手負候」と見え,滑河式部少輔が当地で傷を負ったため,義藤が見舞の書状を出している(滑河半兵衛文書/家蔵文書)。年未詳2月18日の佐竹義舜書状写に「あら川,もり,いゝぬま,大かとの内之田,太田へいたし候」とあり,さらに「返こ,太田へ大かとのうち遣候」と見える(矢野末重文書/家蔵文書)。文禄3年の太閤検地を機に久慈郡に属す。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7271964
最終更新日:2009-03-01




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