ケータイ辞書JLogosロゴ 大屋郷(古代)


茨城県>旭村

 平安期に見える郷名。「和名抄」常陸国鹿島郡十八郷の1つ。「新編常陸」によれば現在の旭村田崎の字大谷および旭村を流れる大谷川が当郷の遺称という。同書は江戸期の神山・成田(夏海)・上太田・下太田・田崎の5か村とし,「地名辞書」は旧大谷村・夏海村・大貫村にあてている。旭村田崎に天神山古墳群・田崎古墳群や土師器を散布する大神遺跡・大畑遺跡,同村鹿田に鹿田古墳群・上鹿田古墳群,同村造谷にまこもだ古墳群・山野古墳群などがあり,いずれも大谷川水系の支谷台地に立地する。大屋の地はもと三宅郷に属したと考えられ,「大屋」は屯倉所属の建物を意味した。大谷川流域,現在の旭村田崎・箕輪・鹿田・造谷など同村北西部に比定される。安元3年7月2日の某家政所下文案に「大谷郷」が見え(護国院文書/平遺3799),某家景に押領されており,おそらく鹿島社領であったと思われる。なお,「風土記」逸文(存疑)に見える大谷村を当地に比定する説もある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7272218
最終更新日:2009-03-01




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