ケータイ辞書JLogosロゴ 上長沼村(近世)


茨城県>谷和原村

 江戸期〜明治22年の村名。常陸国筑波郡のうち。谷原領3万石の一部として開発された。幕府領,寛永19年下総佐倉藩領,貞享3年幕府領,享保3年からは土浦藩領。村高は,「元禄郷帳」584石余,「天保郷帳」「旧高簿」ともに583石余。「県方集覧」によれば,寛永11年の石高・反別は田387石余・畑193石余(ほか新田畑4石余)・無地高7石余,田52町8反余,畑・屋敷42町5反余,新田畑6反余。本田・陣屋・三軒屋の3坪からなる。陣屋坪は伊奈半十郎が谷原開発のために陣屋を置いた所といわれる。享保年間の家数47・人数315・馬35(県方集覧)。年貢米は鬼怒【きぬ】川の水海道【みつかいどう】河岸へ津出しした。用水は小貝川を水源として福岡堰から取水する中通用水により,村内にも上長沼・下長沼・丸山・古川・成瀬の5か村入会による用水堰があった。田方10町余が水損場。天台宗西蓮寺,山伏長宝院,鎮守の八幡神社があった(同前)。明治8年茨城県,同11年筑波郡に所属。同19年上長沼小学校を創立。明治22年十和村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7272969
最終更新日:2009-03-01




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