五所宮村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡常陸国真壁郡のうち｡｢新編常陸｣によれば正保年間〜元禄年間に笹山村･大坪村を分村したとあるが,｢天保郷帳｣には古くは五所ﾉ宮村･笹山村･大坪村三ｹ村とあり,天保年間までに再び合併したものとみられる｡寛永年間下館藩領,元禄年間は幕府と旗本永井氏の相給,幕末期は旗本小宮山氏･永井氏の相給｡村高は,｢元禄郷帳｣370石余,ほかに笹山村116石余,大坪村49石余,｢天保郷帳｣｢旧高簿｣ともに470石余｡寛永年間の｢水谷領村々高改名主名前御取調帳｣によれば高458石余,名主は館又右衛門(下館市史)｡天保8年の｢常陸御国絵図御改之記｣によれば高470石余,名主は安平,組頭は安右衛門,鎮守は五所明神,家数7,馬2(同前)｡寺院は天台宗満願寺｡五所明神の別当は満願寺で,伊佐33郷の総社｡明治4年茨城県,同11年真壁郡に所属｡明治22年五所村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7273593
最終更新日:2009-03-01