ケータイ辞書JLogosロゴ 頃藤村(近世)


茨城県>大子町

 江戸期〜明治22年の村名。常陸国久慈郡のうち。天正年間頃は上小川村と称し,寛永年間以後頃藤村と称したという(水府志料)。古くは西金村とともに上小川村のうちといい,比富士・比藤とも書いた(新編常陸)。はじめ佐竹氏領,のち慶長14年からは水戸藩領。村高は,寛永12年「水戸領郷高帳」では比藤村として1,336石余(ほか新田6石余),「元禄郷帳」では比藤村として1,677石余,「旧高簿」1,299石余。南郷街道が通る。「水府志料」によれば,大子【だいご】組に属し,戸数259,村の規模は地内大野宿から東は1里32町15間,西は34町57間,南は28町33間,北は27町25間,館の渡し・横石の渡しの2つの舟渡しがあり,久慈川を利用して米穀などを運漕する当村の河岸は渇水時には通行困難であった。産物に西の内紙があり,ほかに名物として菎蒻玉がある(加藤寛斎随筆)。天保13年当村の一部が大沢村となる(新編常陸)。寺社は真言宗東城寺・関戸明神(同前)。明治4年茨城県,同11年久慈郡に所属。明治22年上小川村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7273729
最終更新日:2009-03-01




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