- JLogos検索辞書>
- 寒田(古代)とは
「寒田(古代)」の関連ワード⇒ 赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世)
日本地名大辞典に収録されているものの中から、現在以前のものを再編。
◆関連辞書(JLogos内)
- amazon商品リンク
」を検索
| 寒田(古代) 奈良期に見える地名常陸国香島郡のうち鹿島灘に臨む海岸地帯に位置する寒田の「サ」は接頭語，「ムタ」は御田の音便で，神田を意味する（常陸風土記物語）「風土記」に「那賀の国造の部内，寒田」「那賀の寒田の郎子」と見える同書によれば，寒田は，もと那賀国に属し，大化５年に，下総国海上国造の所領の一部と那賀国造の所領の一部とを合わせて香島郡が成立した際，那賀国からは寒田より北の５里が香島郡に割かれたという童子女の松原の説話の主人公那賀の寒田の郎子の本居もこの地にあった「風土記」にはさらに「郡の南廿里に浜の里ありその東の松山の中に，一つの大きなる沼あり寒田と謂ふ四五里ばかりなり鯉・鮒住めり」とも見える浜の里（現神栖【かみす】町）の東とあるから，この沼は，現在一部が鹿島港の南水路となっている神栖町の神之池【ごうのいけ】に比定することができるが，寒田の地にあったので沼の名も寒田といったのであろう「風土記」では寒田の沼は浜の里の内にあったと解することもできるので，寒田の地は，はじめ寒田といい，のち浜の里（和名抄では幡麻郷）と改められたという説がある（地名辞書）鹿嶋市佐田・猿田・根三田が遺称地で，現在の神栖町北部から鹿嶋市南部にかけての地域に比定される |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
