七軒町①(近世～近代)とは-辞書辞典解説@JLogos

七軒町①(近世～近代)

江戸期～昭和51年の町名江戸期は水戸城下下町の1町明治22からは水戸市下市のうちで,昭和8年からは水戸市の町名水戸城の南東に位置する町人町｢新編常陸｣によれば,町名は寛永年間頃間口70間に,商人7戸が居住したことにちなみ,本1町目･裡1町目の2路を受けて南北に通ずる町で,古記(水城金鑑)云として東側37間･西側67間,戸数22とあり,はじめ当町ではもっぱら穀物を販売したので,本7町目を穀町と称するのに対し,上穀町とよんだが,延宝年間頃からもっぱら布類を販売し,毎月3･8の日は古着売買の市が立つまた,下町の町会所ははじめ当町にあったが,のち本1町目に移った町内の三宝荒神は往古水戸七社の1つで,江戸中期には紙町･材木町に隔年で出社した町の南端消魂【たまげ】橋際に高札場がある｢水府地理温故録｣によれば,橋のすぐ下に笠原水道を懸け渡す銅樋があり,藩主帰国また上府の時は広小路際の木戸内東側で町奉行以下奉行所役人,下町の町年寄御目見町人らが麻上下姿で送迎のため土下座する宝永6年の記録によれば西側屋敷持5･店借6,東側抱屋敷8･屋敷持2･店借2,職業は農業1･紺屋4･仏師1･呉服太物3･古着屋4･うどん屋2など(東市街人姓名録一坤)藩は当町に両替所を設け,五節句などの特定の日を除いて年中引替えに応じたが郷町の発展により,町は衰微しはじめ,かつては10両ほど六斎市に出していた見世賃が,寛政年間には1,2両となり,明店も増えたかつての太物･古着の専売権が文化元年に消失させられると,町は一層衰えたという天明6年7月の大水害には床上2尺もの浸水に見舞われた家数は,寛文8年11,元禄3年10,宝永6年9,天保年間22(水戸の町名)昭和25年の世帯38･人口205(同前)昭和51年本町1丁目･柳町1丁目となる

解説文を自分にﾒｰﾙ
ﾒｱﾄﾞ:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7274018
最終更新日:2009-03-01

ｹｰﾀｲ辞書 JLogosﾄｯﾌﾟ