下小橋村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡下総国猿島【さしま】郡のうち｡関宿藩領｡村高は,｢元禄郷帳｣144石余,｢天保郷帳｣223石余,｢旧高簿｣232石余,｢旧高旧領｣223石余｡文化3年の家数42(猿島上郷窮民永救録趣法書)｡安政4年下小橋･浦向･伏木･一ﾉ谷･金岡･染谷の小組合村々は備荒貯穀の稗1人に5升ずつ,合計1,320人分66石を郷倉に貯蔵した｡鹿狩は享保10年･同12年に勢子を出し,寛政7年は18人が出役(御場所内村々人足高割帳)｡助郷は,将軍日光社参の享保13年に境宿に出役｡寛政10年には日光街道の加助郷,同12年日光法会には日光街道の中田宿,栗橋宿(埼玉県)に出役した｡文政7年は代助郷に指村され免除方を論所改出役に訴え出たが,天保14年には谷貝宿に出役した｡嘉永6年のﾍﾟﾘｰ浦賀来航には入用金を負担,慶応4年会津戦争に伴い境宿･谷貝宿に新政府軍送迎のために人馬役を勤めた｡鎮守は香取神社｡明治8年茨城県,同11年猿島郡に所属｡明治22年猿島村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7274235
最終更新日:2009-03-01