ケータイ辞書JLogosロゴ 高家郷(古代)


茨城県>北浦町

 奈良期〜平安期に見える郷名。「和名抄」常陸国行方【なめがた】郡十七郷の1つ。「新編常陸」では「たけべ」ともよむ。天平勝宝5年10月の正倉院御物の白布幞墨書に「常陸国行方郡高家郷戸主大伴小荒島」と見え,当郷から調として麻布が貢進されている(正倉院宝物銘文集成)。「新編常陸」によれば,内宿・両宿の地は古くは武家あるいは武井と称し,当郷は江戸期の内宿・両宿・山田の3か村にあたるという。また,同書は郷名は民家が高い所にあることにちなむと推定している。「地名辞書」は旧武田村にあてる。北浦町内宿に内宿遺跡(土師器・須恵器),同村両宿に殿山古墳群・新堀古墳群・大塚古墳群・ボツク台遺跡(土師器),同村山田に千両山古墳群・清水台古墳群・中山古墳群および,ろく台遺跡・今山遺跡(土師器・須恵器)などがある。武田川右岸から山田川左岸に挾まれた北浦町内宿・両宿・山田・北高岡などの丘陵地帯に比定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7274858
最終更新日:2009-03-01




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