ケータイ辞書JLogosロゴ 塔陁郷(古代)


茨城県>岩井市

平安期に見える郷名「和名抄」下総国猨嶋【さしま】郡七郷の1つ「下総国旧事考」には「詳ナラズ試ニ言ハゞ塔陁ハタフタニテ今富田村ナランカ」とあり,「地名辞書」には「今七重村,沓掛村,弓馬田(馬立)神大実村(猫実)生子菅村(生子)等にあたるごとし,井郷の北に居る其七重村に大字富田の名の遺るは,塔陀の古郷の徴証とせらるゝ所とす」とある「続日本紀」天平宝字5年3月条に,帰化人多数の改姓があった時に,百済人の答他【とうた】伊奈麻呂ら5人が中野造に改められたとあり,「新撰姓氏録」にも百済国人の答他斯知【とうたのしち】を中野造の祖としている郷名については百済国の帰化人との関連も考えられる(地理志料)猿島町山に塚山古墳群,同町沓掛に神明塚古墳,同町内野山に塚越古墳(土師器・石製模造品),岩井市半谷に半谷古墳群,同市弓田に榊山古墳群,同市馬立に馬立古墳群・中ノ台古墳群,同市神田山に下神田山古墳群・上神田山古墳群,水海道【みつかいどう】市大塚戸町に大塚戸古墳群などがあるかつての飯沼・菅生沼などに囲まれた地域と考えられ,北は現在の猿島町沓掛などから,南は岩井市神大実や水海道市の一部を結び,岩井市弓田などを含む南北に細長い丘陵地一帯に比定される
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7275210
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ