ケータイ辞書JLogosロゴ 平方(中世)


茨城県>下妻市

 戦国期に見える地名。常陸国関郡のうち。天文18年3月19日の多門坊改源旦那売券に「下妻一円,先達者大串不動坊,関郡一円,先達者平方栄城坊」と見える(潮崎稜威主文書/結城市史)。関郡一円とは関郡のうち下妻荘以外の地とみられ,昭和の町村合併以前の上妻・川西・関本・河内・大田・嘉田生崎などの村々であろう。この地域の熊野信仰の先達は当地の栄城坊であった。文禄5年11月23日の某黒印状写に「七十一番,ひら片 四貫文 杉山大すミ内,さい所頭村 いつ貫文 本三貫とをり内,合五貫文所」と見え,落合図書助に安堵されている(家蔵文書/結城市史)。「落合氏系図」によれば,落合図書助は多賀谷重経の家臣落合丹後守国方の嫡男国次で,多賀谷重経の養子宣家に供奉して秋田に下った。文禄の太閤検地を機に河内郡(西河内郡)に属す。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7276285
最終更新日:2009-03-01




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