ケータイ辞書JLogosロゴ 真壁郷(古代)


茨城県>真壁町

 平安期に見える郷名。「和名抄」常陸国真壁郡七郷の1つ。「新編常陸」によれば,真壁郡衙の置かれた郷で,古城の地がその跡であると記され,さらに,「桓武帝延暦四年,先帝〈光仁〉諱白壁ヲ避テ,諸流ノ白髪部氏,皆更メテ真壁部氏トナリ,諸国ノ白壁ト称スル地,或ハ真髪或ハ真壁ニアラタム,是地亦其一ナリ」とある。また,「康保天延ノ際,本国ノ人真髪成村ト云フ者アリ,長元ノ比,真髪高文アリ〈今昔物語ニ見ユ〉,鹿島ノ社家ニ,真髪部氏アリ〈今ニ存ス〉,皆是地ヨリ出タル者ナリ」と見える。当郷の位置について,同書は江戸期の古城・町屋・飯塚・山尾・桜井・白井・上小幡・下小幡・長岡・飯田などの10か村にあてる。「地名辞書」は旧真壁町・樺穂村とする。真壁町上小幡に若林古墳群・車塚古墳,同町下小幡に十石塚古墳・下小幡古墳群,同町白井に隠坊塚古墳・中坪古墳群,同町端に端上古墳群,同町田に松木内古墳などがある。筑波山の北方,加波山・足尾山の西麓一帯,現在の真壁町中央部から同町北東部のあたりに比定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7276641
最終更新日:2009-03-01




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