馬渡(近代)
明治22年〜現在の大字名｡はじめ前渡村,昭和29年3月勝田町,同年11月勝田市,平成6年からはひたちなか市の大字｡前渡村の役場所在地｡明治24年の戸数160･人口1,001｡昭和13年航空の戦技･通信を専門とする水戸陸軍飛行学校設置決定｡太平洋岸の砂防林,田畑を含め総面積754町歩余を用地買収(磯崎忠五郎家史料)｡第2次大戦末期に常陸教導師団で一宇隊･殉義隊の特攻隊を編成して出撃｡昭和21年6月占領軍により水戸対地射爆撃場として接収されたが,昭和32年8月の米軍機の超低空飛行による母子殺傷事件｢ｺﾞｰﾄﾞﾝ事件｣をきっかけに基地返還運動が盛りあがり,同48年3月返還された｡現在水戸対地射爆撃場の跡地利用計画が進められている｡大正4年の戸数209･人口1,383｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7276763
最終更新日:2009-03-01