ケータイ辞書JLogosロゴ 市塙(中世)


栃木県>市貝町

 室町期から見える地名。東真壁郡のうち。享徳元年10月4日の法印宗俊廻状に「就諸関破却,鎌倉自月輪院,両度状お御下候,八ケ国相触,其期之年行事急鎌倉江可上由,三山同心状お給候……如前々中村・大内・田野・益子・高橋・祖母井・市塙・与能・水沼・高根沢,其外山方分無村此廻文可有御付候」と見え,法印宗俊は同月28日に鎌倉の鶴岡八幡宮で行われる衆会に,年行事のほか熊野先達や山伏なども参加するよう某に当地などへの廻文を命じている(小野寺文書/県史中世1)。下って,戦国期と推定される年未詳正月12日の佐竹義重契状写によれば,佐竹義重は家臣の大山因幡守・同孫次郎に対して,那須氏の一族千本氏の本拠地である千本を獲得した場合は,千本のほか当地と文屋も充行うことを約束している(家蔵文書/県史中世3)。慶長7年12月28日千本大和は,徳川家康から当地で1,000石を充行われている(角田与五衛門文書/譜牒余録下)。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7277775
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ