ケータイ辞書JLogosロゴ 落合村(近世)


栃木県>烏山町

 江戸期〜明治22年の村名。那須郡のうち。黒羽藩領。村高は,「慶安郷帳」380石(田190石・畑190石),「元禄郷帳」397石余,「天保郷帳」408石余,「旧高旧領」409石余。「改革組合村」では烏山・酒主宿組合寄場に属し,天保年間の家数22。荒川対岸の向田村とは,洪水により川筋が変わるたびに境界争いを繰り返してきたが,向田村は烏山藩領であるため黒羽藩独自の裁定ができず,幕府評定所の裁定を仰ぎ,特に享保5年と明和元年の訴訟は大きく村民の生活に影響を与えた。江戸の評定所での裁判は,審理開始から裁定が下るまで双方の村役人の滞在費・運動費など膨大なものとなり,向田村の3分の1の村高であった当村の負担は大きかった(大鐘家文書)。明治4年宇都宮県を経て,同6年栃木県に所属。同18年当村ほか5か村連合の戸長役場を南野上村に設置。明治22年向田村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7278241
最終更新日:2009-03-01




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