ケータイ辞書JLogosロゴ 飽馬郷(古代)


群馬県>安中市

 奈良期〜平安期に見える郷名。「和名抄」碓氷郡八郷の1つ。高山寺本では安支末,東急本では安木末と訓む。初見は正倉院の揩布屏風袋銘(正倉院宝物銘文集成)で「上野国碓氷郡飽馬郷戸主□□□竜麻呂庸布壱段〈長二丈八尺,広二尺四寸〉」とある。郷域は「地名辞書」に「今後閑村,秋間村なるべし」,「日本地理志料」に「今有秋間村,分為上中下三村,亘上後閑,中後閑,下後閑諸邑,盖其地也」とあり,現在の安中市下秋間・中秋間・東上秋間・西上秋間・上後閑・中後閑・下後閑一帯に比定される。この付近からは刈稲【かんね】・八重巻などの瓦窯跡も発見されており,ここで生産された瓦は東山道を経て,上野国国分寺へも供給された。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7281295
最終更新日:2009-03-01




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