ケータイ辞書JLogosロゴ 漆原村(中世)


群馬県>吉岡町

 鎌倉期に見える村名。群馬郡のうち。永仁4年12月18日の関東下知状案(岩村文書/鎌遺19225)に「上野国漆原村内屋敷・名田・在家」とあり,祖父漆原五郎兼敦法師(法名西念)および祖母尼蓮阿の譲状に任せて当村内の屋敷・名田・在家などを領掌するよう藤原兼郷(童名王法師)に伝えている。下って,文明12年と推定される年未詳11月28日の太田道灌状(長崎県島原市教育委員会所蔵松平文庫本/県史資料編7)によれば,古河公方足利成氏・長尾景春方の軍と対陣していた上杉顕定は文明9年12月27日天子御旗とともに当地に在陣している。天正11年6月23日の北条高広印判状写(曽我鹿十郎氏所蔵文書/同前)によれば,曽我式部に対し「漆原之内新所分拾貫」など合計20貫文の地を与え,軍役奉公を怠らぬよう命じている。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7281769
最終更新日:2009-03-01




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