ケータイ辞書JLogosロゴ しほ川(中世)


群馬県>吉井町

 戦国期に見える地名。多胡郡のうち。聖護院門跡道興の紀行文である「廻国雑記」によれば,文明18年越後から上野【こうずけ】に入った道興は,8月15日杉本坊を立って「宮の市,せしもの原,しほ川,しろいし,いたづら野,あひ川,かみ長川などさまざまの名所を行々て」とあり,当地に立ち寄っていることが知られる(県史資料編7)。なお,江戸初期に成立した「上野国群馬郡簑輪軍記」によれば,永禄6年西上州に侵入した武田信玄は「吉井・河内・上野・白倉・塩川・天引・馬庭・本郷・小幡,右九ケ所の小城共討取申術也とて軍功謀り給ふ」とあり,当地に小城があったことが知られ,「塩川の城主菅野間大膳」であった(群書21)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7282905
最終更新日:2009-03-01




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