上内村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡埼玉郡騎西【きさい】領のうち｡古くは宇那神郷太田荘に属したという｡はじめ幕府領,正保年間は川越【かわごえ】藩領,元禄11年から旗本前田五左衛門･同市右衛門,蜂屋･門奈･山田･野々山･中根･下山8氏の相給｡検地は正保4年｡村高は｢田園簿｣で902石余,｢元禄郷帳｣977石余で,以後変わらず｡化政期の家数100軒｡村の規模は東西･南北ともに7,8町余｡用水は新川用水を利用｡鎮守は天正15年の創建になる女体権現社｡ほかに湯殿権現社など5社｡寺院は新義真言宗上内山寿徳寺･同普光山自性院｡明治4年埼玉県に所属｡同9年の戸数112･人口627,馬38｡物産は米･麦のほかｿﾊﾞ･白木綿･縞木綿などで,木綿類は久喜【くき】町に出荷｡同12年南埼玉郡に所属｡同22年鷲宮【わしみや】村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7285621
最終更新日:2009-03-01