ケータイ辞書JLogosロゴ 後榛沢村(近世)


埼玉県>岡部町

 江戸期〜明治22年の村名。榛沢【はんざわ】郡安保領のうち。古くは大寄郷藤田荘に属したという。はじめ幕府領,正保年間は旗本石野2氏の相給。元禄11年一部が旗本佐久間・安藤氏の相給,同13年残りは幕府領と旗本谷辺・美濃部氏の相給。明和7年幕府領は川越【かわごえ】藩領,天保14年川越藩領は幕府領,嘉永元年再び川越藩領のち上野前橋藩領となる。検地は不詳。村高は「田園簿」で800石余,うち田241石・畑559石。「元禄郷帳」「天保郷帳」では変わらず,「旧高旧領」では840石余。村の規模は東西16町・南北17町。化政期の家数80軒。鎮守は八幡社,神社はほかに榛沢六郎成清社があり,榛沢成清の供養塔は享保8年の建立で当社は館跡であると伝える。寺院は新義真言宗甘王山寿勝院東光寺・同宗諏訪山香蔵寺・同宗無量寺など。村内に同郡元安保村(神川町)の土豪安保氏の陣屋跡と称する地があったと伝える。明治9年埼玉県に所属。同年の戸数88・人口440,馬49。物産は米・大麦・小麦・大豆・繭・生糸・生絹・生太織。同12年榛沢郡に所属。同22年榛沢村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7285666
最終更新日:2009-03-01




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