小見村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡埼玉郡忍【おし】領のうち｡古くは太田荘,もしくは亀之荘に属したという｡はじめ忍藩領,寛永10年旗本岡部･内藤･太田･羽生氏の相給,元禄11年再び忍藩領｡検地は慶長13年｡村高は｢田園簿｣で670石余,うち田260石余･畑409石余,｢元禄郷帳｣680石余,｢天保郷帳｣748石余｡村の規模は東西･南北ともに12町｡用水は斎条用水を利用｡高札場は村の西に1か所｡宝永年間頃の戸数約80･人口480(要中録3)｡化政期の家数80軒｡鎮守は久伊豆社,寺院は新義真言宗真観寺で朱印10石を拝領｡同専蔵院･曹洞宗嶺雲寺｡明治初期には木綿栽培･機織がかなり行われていた｡明治4年埼玉県に所属｡同9年の戸数106･人口509,馬22･漁船2｡物産は米･麦を行田【ぎようだ】･熊谷【くまがや】両町に,綿･白木綿･青縞は行田町に,清酒は東京方面に,繭は上野【こうずけ】(群馬県)方面へ,箪笥･小桶は行田町へ出荷,ほかに大豆･小豆･粟･ｿﾊﾞ･木綿織糸など｡同12年北埼玉郡に所属｡同22年荒木村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7286214
最終更新日:2009-03-01