ケータイ辞書JLogosロゴ 大谷沢村(近世)


埼玉県>日高市

 江戸期〜明治22年の村名。高麗郡のうち。古くは加治領に属したという。はじめ幕府領,正保年間は幕府領と川越【かわごえ】藩領,旗本内藤氏の知行,のち旗本内藤・酒井両氏の相給,幕末には酒井氏の知行,持添新田2か所は幕府領。寛永2年9月2日の徳川秀忠知行宛行状には旗本内藤種昌に当村内20石を宛行うとある(記録御用所)。元禄年間頃,上・下大谷沢村に分村。ただし上大谷沢村は郷帳類に大谷沢村として記載。検地は慶長7年・寛永8年・寛文10年,持添新田は享保13年。村高は「田園簿」で310石,「元禄郷帳」142石余,「天保郷帳」では不明,「旧高旧領」には上大谷沢村と見え,122石余。名主は金子家。村の規模は東西18町・南北10町。化政期の家数36軒。用水は馬引沢【うまひきざわ】村からの細流と溜井3か所を使用。村内を日光裏街道が通る。高札場は村の中央部。鎮守は白髭社,神社はほかに2社。寺院は新義真言宗弁日山宝蔵寺。「旧高旧領」には上大谷沢新田が村高31石余として分記され,幕末には分村していたと思われるが,明治18年再び上大谷沢新田を合併。明治9年埼玉県に所属。同年の戸数44・人口201,馬7。物産は米・麦。明治12年高麗郡に所属。同22年高萩【たかはぎ】村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7286226
最終更新日:2009-03-01




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