ケータイ辞書JLogosロゴ 北川村(近世)


埼玉県>飯能市

 江戸期〜明治22年の村名。秩父郡のうち。古くは高麗領上我野【かみあがの】郷または武光【たけみつ】荘に属したという。上我野村が元禄年間に当村ほか5か村に分村。「元禄郷帳」「天保郷帳」では下我野北川村と見える。はじめ幕府領,文政8年上野館林藩領,天保7年幕府領,弘化4年川越【かわごえ】藩領,幕末には上野前橋藩領。検地は寛文8年。村高は「元禄郷帳」で243石余,「天保郷帳」244石余。北川に沿って村が開け,東西1里・南北20町。化政期の家数90軒。住民は米・麦に乏しいため農間には木挽・炭焼・材木の伐出し,女性は養蚕と絹・木綿・麻太布を織る。高札場は村の東に1か所。神社は白山社。寺院は曹洞宗岩沢山全昌寺。明治9年埼玉県に所属。同年の戸数89・人口445,馬12。飛地は坂元村のうちに1か所。公立小学校は全昌寺を仮用し,生徒数28。物産は生糸・絹・太織糸・茶・杉角材・杉丸太・杉皮・炭・杉板・杉貫,ほかに山間村らしく山鳥などの鳥類多少。同12年秩父郡に所属。同22年吾野【あがの】村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7286909
最終更新日:2009-03-01




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