才羽村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡葛飾郡幸手領のうち｡古くは田宮荘に属したという｡寛永年間頃,下総国より武蔵国に編入されたと思われる｡はじめ幕府領,元禄11年旗本酒井･柘植･松下･花房各氏の相給となるが,花房氏の采地は宝暦元年幕府領に復した｡村高は｢田園簿｣で才羽新田として719石余,うち田617石余･畑102石余,｢元禄郷帳｣では777石余,｢天保郷帳｣で783石余｡最終検地は元禄8年｡村の規模は東西9町･南北13町余｡化政期の家数84軒｡葛西【かさい】用水を利用｡助郷は日光街道杉戸宿に出役｡鎮守は香取社と八幡社｡寺院は曹洞宗源長寺･同松源寺｡高札場は村の中央にある｡小名として米野谷株･寄合株がある｡明治4年埼玉県,同12年北葛飾郡に所属｡同9年の戸数110･人口633,馬35,水害予備船48｡物産は米･麦｡同22年田宮村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7287497
最終更新日:2009-03-01