ケータイ辞書JLogosロゴ 古尾谷荘(中世)


埼玉県>川越市

 鎌倉期に見える荘園名。古谷荘ともいう。貞永元年6月29日の関東御教書に「八幡宮寺領武蔵国古谷荘」と見え,石清水八幡宮領である当荘の預所内藤盛時に安居頭役を対捍せず勤仕すべき旨が申し付けられている。この御教書を受けて,翌7月23日には六波羅施行状が出されている(榊葉集/続群書類従)。しかし内藤盛時の安居頭役対捍は以後も続いた様子で,翌天福元年5月には「武蔵国古尾谷荘地頭預所内藤判官盛時同頭役及遅々事」を所司らが八幡宮に訴え,聖断を仰いでいる(石清水文書)。また「吾妻鏡」には古谷八郎,「太平記」には古尾屋大輔などが見え,在地武士の活躍がうかがわれる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7290079
最終更新日:2009-03-01




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