ケータイ辞書JLogosロゴ 水子(中世)


埼玉県>富士見市

 室町期から見える地名。延文6年の成立という市場之祭文の応永22年7月20日の追記に「武州入間郡水子郷」と見えるのが初見。「役帳」の小机衆上田左近の項に「百弐拾貫文 入東 水子 乙卯検地」とあり,永禄2年頃,上田左近が当地に所領を有していたことがわかる。天正7年2月3日の北条氏照印判状によれば「武州之内前々水子ニ相定候十玉坊」を多摩郡芝山に再興するのを許し,入東【につとう】・新座【にいくら】両郡の氏照領分行事職に任じている。十玉坊は古い修験道場で,「廻国雑記」に「さゝいを立て武州大塚の十玉がもとにまかりけるに」と見え,文明年間は大塚という所にあって,のち当地へ移転,次第に衰微したが,天正7年再興されたものである。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7290407
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ