ケータイ辞書JLogosロゴ あひこのむら(中世)


千葉県>我孫子市

 鎌倉期から見える村名。下総国のうち。正和2年12月28日の尼しんねん譲状(三池文書/熊本県史料4)に「しもつさのくに あひこのむら」とあり,当村を子息六郎に譲与している。「本土寺過去帳」にも24日の項に文明2年7月,二木平七妙徳が「アヒコニテ」打たれたことが見える。二ツ木は現松戸市内の大字名であり,高城氏の被官である可能性が強い。16日の項には文明6年6月に高城周防入道悲母妙林尼が,23日の項には翌年2月に匝嵯将監妙秀入道が「アヒコニテ」他界したことが見える。また文明8年4月には高城彦四郎が(2日の項),10月には高城和泉守内方妙泉尼が(17日の項)当地で没した。文明以降,当地が高城氏の支配下にあったことが想像される。その他長享2年11月,「アヒコ彦二郎妙円」が武蔵国で戦死したことが見える(16日の項)。文亀2年9月16日庄田雅楽助母儀妙信善尼が「アヒコニテ」他界してのち,紀年をもつ記載は「本土寺過去帳」には見えない。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7291170
最終更新日:2009-03-01




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