ケータイ辞書JLogosロゴ 大槻郷(古代)


千葉県>小見川町

 奈良期から見える郷名。「和名抄」下総国香取郡六郷の1つ。香取神宮の東南部,小野川上流の台地。天平勝宝2年12月28日の治部省牒に「婢稲主女廿〈右頬黒子,下総国香取郡神戸大槻郷戸主中臣部真敷之婢〉」と見え,当郷内の戸主の婢稲主女が東大寺官婢として貢上されている(寧遺下)。同3年5月21日の下総国司解によれば,稲主女らが逃亡したが捉えられて再び貢上されている(同前)。平安末期,応保2年6月3日の香取社大禰宜大中臣某(実房)譲状に「下総国香取神領大槻郷」とあり,同文書に「大槻池尻」「大槻池上」の地名が見える(香取大禰宜家文書/平遺3223)。現在の佐原市返田・大根・下小野から小見川町織幡にわたる地域に比定される(地名辞書・地理志料)。この地域には綱原1〜5号古墳,清里1〜3号古墳がある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7292111
最終更新日:2009-03-01




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