ケータイ辞書JLogosロゴ 小浜(中世)


千葉県>木更津市

 鎌倉期から見える地名。上総国周東【すとう】郡のうち。嘉暦元年12月20日の上総国周東郡内東盛義所領等注文(金沢文庫文書/県史料県外)に「一所 小浜」と見え,東盛義の支配下にあったことがわかる。しかし当地は他人の所領の相交わる所々の1つであり,盛義が一円に支配し得たわけではなかった。ところで応永24年8月の日英末寺等支配注文(法宣院文書/市川市史5)には「雁田 小浜等今乱」とある。この史料は中山法華経寺の塔頭法宣院主田日英が弟子の千代寿竜丸と寅菊丸にあてて記した「末寺講演職等」の譲り状である。したがって,当地は日英の伝道活動によって何らかの信仰集団が形成されていたのであろうが,同年にはすでに崩壊の危機に面していたことが考えられる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7293662
最終更新日:2009-03-01




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