ケータイ辞書JLogosロゴ 笹子(中世)


千葉県>木更津市

 戦国期に見える地名。上総国望陀【もうだ】郡のうち。「笹子城」と見える。同城は文明年間に同郡内の真里谷城主である武田信興が,この地に築いた支城といわれるが,天文12年同氏の内紛に際して相模の北条氏康,下総の千葉氏などの軍勢に攻められ,落城したと伝える(城郭大系6)。この間の事情を記した軍記物に「さゝこおちのさうし(笹子落草子)」があり,「ささごのぢやう」と見える(群書21)。現在の国鉄内房線木更津駅の東方6kmの地に,小櫃川の支流笹子川によって開析された谷地があり,その中心部に突き山た丘陵上に位置する。今日,本丸・二の丸跡とされる城の内,上宿・三の丸跡の要害台,寄場などの地名があり,さらに大木戸・物見塚・南口・北口などの地名を付近に残している。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7293889
最終更新日:2009-03-01




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