南条村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡安房国山下【やまもと】郡,のち安房郡のうち｡はじめ里見氏領,元和元年幕府領,のち｢正保高帳｣では旗本本多氏領,｢房陽郡郷考｣では忍藩領,｢旧高旧領｣では幕府領｡当村は作名･大戸を含めて南条村と称した｡｢房陽郡郷考｣では作名村･大戸村は1村として見える｡村高は,慶長15年｢里見家分限帳｣790石余,｢元禄郷帳｣861石余,｢天保郷帳｣1,145石余,｢旧高旧領｣1,141石余｡｢正保高帳｣では村高1,114石余のうち,田862石余･畑251石余･寺社領15石余｡享保13年日光御社参御用人足の御扶持米代として名主藤左衛門が1貫188文をうけ取っているほか,大戸村名主与右衛門が661文,作名村名主藤右衛門が788文をうけ取っている｡天保年間頃の家数は南条村48,ほかに｢南条村之内｣として作名32･大戸35(石井家文書/県史料安房)｡明治6年千葉県に所属｡同8年大戸村･作名村を分村｡神社は八幡神社(安房郡誌)｡明治22年豊房村の大字となる｡
解説文を自分にﾒｰﾙ![]()
ﾒｱﾄﾞ:Milana@docomo.ne.jp
![]()
(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7295615
最終更新日:2009-03-01